「フルリノベーションって、住みながらできるの?」「住みながらリノベーションすると、どんなメリットやデメリットがあるの?」「住みながらリノベーションする場合、費用はどれくらいかかるの?」
この記事では、住みながらリノベーションを考えている方向けに、住みながらリノベーションを行うメリット・デメリット、注意点、費用相場について詳しく解説していきます。住みながらリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
住みながらリノベーションができるケースとできないケース
住みながらリノベーションを行うかどうかは、リフォームの内容によって大きく変わります。住みながらリノベーションできるケースと、難しいケースをそれぞれ見ていきましょう。
住みながらリノベーションが可能なケース
- 水廻り設備のみの交換(キッチン・お風呂・洗面台・トイレ)
- 部分的な床の貼り替え/壁紙の貼り替え
- 部分的な収納の造作
- 小規模な間取り変更(1部屋を2部屋に分ける程度)
マンションや戸建てに関わらず、上記のような、生活スペースを確保できる程度の工事であれば、住みながらリノベーションできるケースが多いです。
住みながらリノベーションが難しいケース
- 大きな間取り変更がある場合
- スケルトンリフォーム
- 間取り変更はほとんどなくても床や壁・内装材を全部屋やり替える場合
間取りを大きく変更するフルリノベーションやスケルトンリフォームは、壁や床・天井を全面的に解体するため、生活場所の確保が難しいです。また、すべての部屋の床や壁・内装材をやり替える場合も、工事中のホコリや騒音、生活スペースの確保が難しいため、住みながらのリノベーションは現実的ではありません。
住みながらリノベーションができる範囲は?
住みながらリノベーションができる範囲は、リフォーム会社によって異なります。一般的には、生活空間を確保できる程度の工事であれば、住みながらのリノベーションが可能です。しかし、構造上の問題や、工事内容によっては、住みながらのリノベーションが難しい場合があります。具体的な範囲については、リフォーム会社に相談して確認しましょう。
住みながらリノベーションを行うメリット
住みながらリノベーションを行うには、いくつかのメリットがあります。
引っ越し費用が不要で経済的なメリットが大きい
住みながらリノベーションの一番のメリットは、引っ越し費用が不要なことです。仮住まいの費用や、荷物の移動にかかる費用も節約できます。また、住み慣れた場所で生活できるので、精神的なストレスも軽減できます。
工事の進捗状況を把握しやすく、希望を伝えやすい
住みながらリノベーションをすることで、工事の進捗状況を毎日確認できます。疑問点や変更点があれば、すぐに職人さんに伝えられるので、より自分の理想に近いリノベーションを実現できます。
住み慣れた環境で生活できる安心感がある
住み慣れた自宅で生活できるので、環境の変化によるストレスを感じにくいです。特に、小さいお子様や高齢者がいる家庭では、住み慣れた場所で生活できる安心感は大きいです。
住みながらリノベーションを行うデメリット
住みながらリノベーションは、メリットだけでなくデメリットも存在します。デメリットを理解した上で、住みながらリノベーションを行うかどうか判断しましょう。
騒音やホコリによるストレス
住みながらリノベーションを行う場合、工事中の騒音やホコリは避けられません。特に、解体作業や床の張り替えなど、大きな音や振動を伴う作業がある場合は、生活に支障が出る可能性があります。騒音やホコリに敏感な方は、住みながらのリノベーションは難しいかもしれません。
生活空間が狭くなるなど、生活の不便さ
リフォーム中は、工事スペースを確保するために、家具や荷物を移動する必要があります。また、リフォーム箇所によっては、キッチンやお風呂が使えなくなる期間が発生します。生活空間が狭くなったり、普段通りの生活ができなくなるなどの不便が生じる可能性があります。
工事期間が長期化し、計画変更が必要になる場合がある
住みながらのリノベーションは、工事期間が長期化しやすいです。これは、生活空間を確保しながら工事を行うため、作業効率が落ちるためです。また、工事中に思わぬ問題が発生した場合、計画を変更する必要が出てくる可能性もあります。
住みながらリノベーションをする際の注意点
住みながらリノベーションを行う際は、いくつかの注意点があります。事前にしっかりと確認し、準備しておきましょう。
工事期間や生活への影響を事前に確認する
リフォーム会社とよく話し合い、工事期間や生活への影響について、事前にしっかりと確認しましょう。具体的には、工事期間はどのくらいか、どの部屋がいつから使えなくなるのか、水回りの使用はどのようになるのかなどを確認します。
荷物の整理や移動、一時預かり場所を確保する
リフォーム箇所だけでなく、職人さんの工具や資材の置き場を確保するために、ある程度スペースが必要となります。工事前に、不要なものを処分したり、荷物を一時的に預けられる場所を確保したりする必要があります。荷物の整理や移動は、業者に依頼することもできます。家族で協力して、効率的に荷物を整理しましょう。
水回りの使用不可期間や代替手段を検討する
キッチンやお風呂、トイレなどの水回りのリフォームを行う場合は、どの程度工期がかかるのか、確認しておきましょう。それらが使えない期間は、食事は外食やデリバリーをしたり、お風呂は銭湯へ行ったりなど、家族と相談してどのように乗り切るか決めておくと慌てなくて済みます。
住みながらリノベーションのスケジュール管理
住みながらリノベーションを行う場合、スムーズに工事を進めるためのスケジュール管理が重要になります。ここでは、スケジュール管理のポイントをご紹介します。
工程表の作成と確認
リフォーム会社と協力して、詳細な工程表を作成しましょう。工程表には、各工程の開始日と終了日、作業内容、担当業者などを記載します。工程表を作成することで、工事の進捗状況を把握しやすくなります。また、事前に工程表を確認することで、生活への影響を予測し、対策を立てることができます。
進捗状況の確認と連絡
定期的にリフォーム会社と連絡を取り、工事の進捗状況を確認しましょう。特に、生活に影響が大きい工程については、事前に連絡をもらうようにしておくのがおすすめです。また、疑問点や要望があれば、すぐに伝えるようにしましょう。
想定外の事態への対応
工事中に、想定外の事態が発生することがあります。例えば、床下地が腐っていたり、配管が劣化していたりする場合です。このような場合は、リフォーム会社と連携して、適切な対応を検討する必要があります。想定外の事態に備えて、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
住みながらリノベーションの費用相場
住みながらリノベーションの費用は、工事内容や規模によって大きく異なります。ここでは、費用相場について解説します。
工事内容と規模による費用の違い
例えば、水廻り設備のみの交換であれば、数十万円から数百万円程度で済むこともあります。一方、間取り変更やスケルトンリフォームなど、大規模な工事になると、1,000万円を超えることもあります。また、使用する素材や設備のグレードによっても費用は大きく変わります。高級な素材や設備を使用すれば、それだけ費用がかかります。
住みながらのリノベーションにかかる追加費用
住みながらのリノベーションでは、通常の工事費用に加えて、追加費用が発生することがあります。追加費用には、次のようなものがあります。
- 仮設工事費用:トイレやキッチンなどの水回りが使えない場合は、仮設工事が必要になることがあります。
- 養生費用:工事中のホコリや汚れから、家具や床などを守るための養生費用が発生します。
- 搬出費用:不要になった家具や建材などの搬出費用がかかります。
- ゴミ処理費用:工事で出たゴミの処理費用がかかります。
費用を抑えるための工夫
住みながらのリノベーションで費用を抑えるためには、いくつかの工夫があります。例えば、
- 不要なものを処分して、収納スペースを減らす
- DIYでできる部分は、自分で行う
- 費用を抑えられる素材や設備を選ぶ
- 複数の業者に見積もりを依頼して比較検討する
などがあります。
リノベーション内容別の工期目安
リノベーションの内容によって、工期は大きく異なります。ここでは、リノベーション内容別の工期目安をご紹介します。
内装リフォーム(クロス・床材交換など)
内装リフォームの工期は、リフォームする範囲によって異なります。例えば、1部屋のクロス交換であれば、1~2日程度で完了することが多いです。しかし、すべての部屋のクロスや床材を交換する場合、1週間から2週間程度かかることもあります。
水回りリフォーム(キッチン・浴室・トイレなど)
水回りリフォームの工期は、リフォーム内容によって大きく異なります。例えば、キッチンを交換する場合、2~3日から1週間程度かかることもあります。浴室やトイレの交換も、同様に数日から1週間程度かかることがあります。
構造変更や増改築
構造変更や増改築は、工期が長くなる傾向があります。例えば、壁を壊して部屋を広くしたり、新しい部屋を増やしたりする場合は、1か月から数か月かかることもあります。工事内容や規模によって、工期は大きく異なるので、事前にリフォーム会社に相談して確認しましょう。
工期短縮のための工夫
住みながらのリノベーションを行う場合は、工期を短縮するための工夫も大切です。ここでは、工期短縮のための工夫をご紹介します。
事前に必要なものを準備しておく
事前に、必要なものを準備しておけば、工事をスムーズに進めることができます。例えば、
- リフォーム箇所にある家具や荷物を移動しておく
- 工事中に必要な工具や資材を準備しておく
- リフォーム後の家具や家電を事前に購入しておく
などがあります。
複数の業者に依頼して比較検討する
複数の業者に見積もりを依頼して、比較検討することで、工期短縮につながる場合があります。それぞれの業者の得意分野や、工期短縮のための取り組みについて、事前に確認しておきましょう。
工事中の生活をスムーズにするための工夫
住みながらのリノベーション中は、生活が不便になることが多いです。生活をスムーズにするために、
- 食事は外食やデリバリーなどを活用する
- お風呂は銭湯を利用する
- 荷物は一時的にトランクルームなどを借りて預ける
- 工事中は、なるべく外出するなど、工夫して過ごす
など、工夫してみましょう。
まとめ
住みながらリノベーションは、メリットとデメリット、そして注意点などを理解した上で、慎重に判断する必要があります。引っ越し費用を抑えたい、住み慣れた家でリノベーションを楽しみたいという方は、ぜひ住みながらのリノベーションを検討してみて下さい。今回の記事が、住みながらリノベーションの検討材料になれば幸いです。