リフォームを考えているけど、最近の価格高騰が気になる…そんな方も多いのではないでしょうか?2024年も、資材価格や人件費の高騰が続き、リフォーム費用はますます高くなっています。この記事では、2024年のリフォーム価格高騰の原因を徹底解説し、賢く費用を抑えるための対策や、今後の見通しについて詳しく解説します。
目次
2024年のリフォーム価格高騰はなぜ?その原因を徹底解説
リフォーム価格の高騰は、様々な要因が複雑に絡み合って起こっています。主な原因としては、以下の5つが挙げられます。
資材価格高騰:ウッドショックや円安の影響
近年、建築資材の価格が大幅に上昇しています。その背景には、2020年から続く「ウッドショック」と呼ばれる木材の不足と価格高騰があります。コロナ禍による世界的な需要増加や、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、木材の供給が不安定になり、価格が上昇しました。さらに、円安も追い打ちをかけ、輸入木材の価格がさらに高騰しています。木材だけでなく、鉄鋼やアルミなどの金属製品も価格が高騰しており、リフォームに欠かせない様々な資材が値上がりしている状況です。
人件費上昇:建設業界の労働力不足が深刻化
建設業界では、長年人手不足が課題となっています。少子高齢化や働き方改革の影響で、若い世代の建設現場への従事者が減少し、熟練した職人の確保が難しくなっています。そのため、人件費が上昇し、リフォーム費用にも影響を与えています。特に、近年は建設現場の労働時間規制が強化され、残業時間の削減や休日の確保が求められているため、人手不足がさらに深刻化しています。
物流費上昇:燃料価格高騰やコンテナ不足の影響
原油価格の高騰や、コロナ禍の影響によるコンテナ不足などが原因で、物流費が大幅に上昇しています。リフォームに必要な資材の輸送コストが高くなっているため、リフォーム費用にも転嫁され、価格上昇の一因となっています。燃料価格の上昇は、トラックなどの輸送手段にかかる費用増加につながり、コンテナ不足は、海外からの資材輸入を難しくし、輸送コストを押し上げています。
エネルギー価格高騰:電気代やガス代の上昇が影響
世界的なエネルギー需要の増加や、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、電気代やガス代などのエネルギー価格が大幅に上昇しています。リフォーム工事には、電気やガスなどのエネルギーが必要となります。そのため、エネルギー価格の上昇は、リフォーム費用にも影響を与え、価格上昇の一因となっています。
サプライチェーンの混乱:世界的な需要増加と供給不足
コロナ禍や、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、世界的なサプライチェーンが混乱しています。特に、建築資材の生産や流通が滞り、必要な時に必要な量の資材を調達することが難しくなっています。そのため、資材の価格が上昇し、リフォーム費用にも影響を与えています。世界的な需要増加と供給不足が重なり、サプライチェーンの混乱が長期化している状況です。
主要メーカーの価格改定情報|LIXIL、TOTO、パナソニックなど
リフォーム費用に大きな影響を与えるのは、キッチン、バスルーム、トイレなどの設備機器の価格です。主要メーカーでは、2024年も値上げが相次いで発表されています。
LIXIL:2024年4月、水回り商品を中心に値上げ
LIXILは、2024年4月1日受注分から、水回り商品を中心に価格改定を実施しました。対象商品には、トイレ、浴室、キッチン、洗面化粧台などが含まれ、平均で4~8%程度値上げされています。LIXILは、原材料価格や物流費などの高騰を理由に、値上げを決定したとしています。
TOTO:2024年8月、ユニットバス、キッチン、洗面化粧台などを値上げ
TOTOは、2024年8月1日受注分から、ユニットバス、キッチン、洗面化粧台などを値上げしました。値上げ幅は商品によって異なりますが、平均で5~10%程度となっています。TOTOは、原材料価格やエネルギー価格の上昇などを理由に、値上げを決定したとしています。
パナソニック:2024年4月、キッチン、バスルーム、トイレなどを値上げ
パナソニックは、2024年4月1日受注分から、キッチン、バスルーム、トイレなどを値上げしました。値上げ幅は商品によって異なりますが、平均で5~10%程度となっています。パナソニックは、原材料価格や物流費などの高騰を理由に、値上げを決定したとしています。
クリナップ:2024年4月、キッチン、浴室、洗面化粧台などを値上げ
クリナップは、2024年4月1日受注分から、キッチン、浴室、洗面化粧台などを値上げしました。値上げ幅は商品によって異なりますが、平均で5~10%程度となっています。クリナップは、原材料価格やエネルギー価格の上昇などを理由に、値上げを決定したとしています。
リンナイ:2024年4月、ガス給湯器、ガスコンロなどを値上げ
リンナイは、2024年4月1日受注分から、ガス給湯器、ガスコンロなどを値上げしました。値上げ幅は商品によって異なりますが、平均で5~10%程度となっています。リンナイは、原材料価格や物流費などの高騰を理由に、値上げを決定したとしています。
リフォーム価格高騰に負けない!賢く抑えるための対策
リフォーム費用は高騰していますが、賢く対策することで、費用を抑えることができます。ここでは、リフォーム費用を抑えるための具体的な対策を5つ紹介します。
計画段階から費用を抑える:間取りや仕様を見直す
リフォームの費用は、間取りや仕様によって大きく変わります。できるだけ費用を抑えたい場合は、計画段階から間取りや仕様を見直すことが重要です。例えば、広すぎる部屋を仕切って小さくする、最新の設備ではなく、少し古いタイプの設備を採用するなど、工夫することで費用を抑えることができます。
補助金・助成金の活用:国や自治体の支援制度を利用する
国や自治体では、リフォームを行う際に、費用の一部を補助してくれる制度があります。省エネリフォームや耐震リフォームなど、対象となるリフォームは様々です。補助金・助成金を利用することで、リフォーム費用を大幅に削減できる可能性があります。事前に、国や自治体のホームページなどで、どのような補助金・助成金があるのかを確認しておきましょう。
複数業者からの見積もり比較:競争を促して価格交渉
リフォーム会社は、地域によって得意分野や価格帯が異なります。複数のリフォーム会社に見積もりを依頼し、比較することで、より適正な価格でリフォームを行うことができます。見積もりを比較する際には、工事内容や使用する資材などが同じであることを確認することが重要です。また、見積もりをもとに、価格交渉を行うことも可能です。
時期をずらしてみる:需要が落ち着いた時期にリフォーム
リフォームの需要は、季節によって変動します。繁忙期は、多くの依頼が集中するため、価格が高くなりがちです。逆に、閑散期は、競争が激しくなるため、価格が安くなる可能性があります。リフォームを検討している場合は、需要が落ち着いた時期に依頼することで、費用を抑えることができます。
DIYを取り入れる:一部の作業を自分で行う
リフォームの一部作業を自分で行うことで、費用を抑えることができます。例えば、壁紙貼りやペンキ塗りなど、比較的簡単な作業は、DIYに挑戦してみましょう。ただし、安全に配慮し、自分のスキルに見合った作業を行うようにしましょう。難しい作業は、専門業者に依頼することが重要です。
リフォーム価格高騰はいつまで続く?今後の見通し
リフォーム価格の高騰は、様々な要因が複雑に絡み合っているため、すぐに解消されるとは限りません。今後の見通しについて、いくつかのポイントを解説します。
資材価格の安定化は難しい状況
ウッドショックや円安などの影響で、建築資材の価格が安定する見通しは、現時点では不透明です。世界的な需要増加と供給不足が解消されなければ、資材価格の上昇は続く可能性があります。
人件費の上昇は継続の見込み
建設業界の人手不足は、今後も深刻化すると予想されます。そのため、人件費の上昇は続くと予想され、リフォーム費用にも影響を与え続けると考えられます。
円安の動向も注視が必要
円安が続けば、輸入資材の価格がさらに上昇し、リフォーム費用も高くなる可能性があります。今後の為替の動向は、リフォーム費用にも大きな影響を与えるため、注視していく必要があります。
エネルギー価格の上昇は当面続く可能性
世界的なエネルギー需要の増加や、地政学的なリスクなどを考えると、エネルギー価格の上昇は当面続く可能性があります。エネルギー価格の上昇は、リフォーム費用にも影響を与えるため、今後の動向に注意する必要があります。
長期的な視点でリフォーム計画を立てることが重要
リフォームは、住宅にとって大きな投資です。価格高騰が続く中では、短期的な価格変動に一喜一憂するのではなく、長期的な視点でリフォーム計画を立てることが重要です。
まとめ
2024年のリフォーム費用は、資材価格や人件費の高騰などの影響で、高止まりすると予想されます。リフォームを検討している方は、価格高騰に負けないように、賢く費用を抑える対策を講じることが重要です。複数のリフォーム会社に見積もりを依頼し、比較検討したり、補助金や助成金の活用を検討したりするなど、様々な方法があります。また、長期的な視点でリフォーム計画を立てることで、より良い結果が得られるでしょう。